シントラのペーナ宮殿のふたり
リスボンのロシオ駅から列車で40分でシントラに到着する。
通勤列車でもあるため、本数が多く列車も8両編成で長い。
リスボンから日帰りで行きやすい場所である。
カスカイスやロカ岬行きのバスもある。
リスボンから西へ約28kmにシントラの町がある。
王宮を中心として豪華な城館や貴族の別荘が点在する。
イギリスの詩人バイロンが「この世のエデン」とたたえた。
14世紀に建てられたシントラ王宮や、丘の上のぺーナ宮殿、ムーアの城跡とともに
「シントラの文化的景観」の名称で世界遺産に登録されている。
ポルトガル女王マリア2世と結婚したドイツ出身のフェルナンド2世は、
シントラの山に登り、そこにあった修道院の廃墟に魅せられた。
その廃墟と修復し、王家の夏の離宮を造るという夢にとりつかれた。
ドイツから技師を呼び寄せ建設に取りかかり、1885年に完成した。
イスラム、ゴシック、ルネッサンス、マヌエルなどの各様式の寄せ集めが奇妙な魅力を生んでいる。
1908年に暗殺されたカルロス1世の王妃アメリアは、この宮殿がお気に入りで、ほとんどの時間をここで過ごしたという。
19世紀に王室一家の避暑地となってから急激な変化をつげて、今では有名なリゾート地となった。
ゴシック様式で施された王族の別邸のレガレイラ宮殿が古城のように建っている。
各様式の寄せ集めのペーナ宮殿も建っている。
標高500mの山頂からの展望は、大西洋まで見渡すことができる。
1日では廻りきれないほど、見所いっぱいのシントラである。
ペーナ宮殿の中庭にふたりがいた。
日本人だとわかるとにこやかにポーズをとってくれた。
「日本、大好きだよ。」
「ぼくも日本好きさ。」
「日本語のタトゥーをいれたいわ。」
「えっ ほんとかい。どんな文字がいいかなあ。」
「すてきな日本語、考えてよね。」
「まかしておけよ。」
「ふたりでずっといっしょに仲良くすごしたいわ。みたいな感じがいいわ。」
「まかしておけよ。日本語翻訳つかうから。」
←できたタトゥーはこちら・・・2008年9月シントラ4をみてね。・・・微妙・・・
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