カテドラルのふたり
かつてはミーニョ地方のそして現在はブラガ県の首都であるブラガ。
「リスボンは楽しみ、コインブラは学び、ポルトは働き、ブラガは祈りの町」である。
国土回復戦争後、大司教座がおかれ、中世から近世にかけて
ポルトガル第一の宗教都市として栄えた。
特に16世紀に大司教ディオゴ・デ・ソウザは、
国王にもまさる強大な勢力をもっていたという。
町には、数多くの聖堂や教会がみられる。
宗教の町、祈りの町ブラガの中心のカテドラル。
初代ポルトガル国王アフォンソ1世の父エンリケ侯爵と
その妻テレーザによって、12世紀に建立された。
その土地は4世紀にムーア人によって破壊されたサンタ・マリア教会の跡地である。
16世紀に大司教ディオゴ・デ・ソウザによって増改築が行われている。
大きなカテドラルの横に座っているふたりがいた。
カテドラルが大きいだけにすごく小さく見える。
まるで巨人の世界に紛れ込んだ小人のようである。
学生っぽい二人は話に夢中であった。
歴史ある建物のカテドラルの前でどんな話をしているのだろうか。
将来のことなのだろうか。
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