要塞の城壁のふたり
リスボンから、バスで3時間。エヴォラから、バスで1時間。
スペインとの国境からわずか12kmのところにあるエルヴァス。
イスラム教対キリスト教、ポルトガル対スペインなど、
さまざまな攻防戦が繰り広げられてきた。
町は、17世紀に築かれた要塞にかこまれている。
1801年にナポレオン軍によるスペイン侵入戦争の舞台になった。
城壁が要塞となって町を守り抜いたという。
現在は、スペインのバダホスと高速道路でつながれている。
2012年6月30日、
エルヴァスにある世界最大の星型要塞がユネスコ文化遺産に登録された。
ポルトガルの14番目の世界遺産である。
13世紀から作られたエルヴァスの要塞は8~10kmの城壁と
300ヘクタールの広さを持ち、星型要塞としては世界最大である。
17世紀に造られたサンタ・ルジーア要塞と18世紀に造られたグラーサ要塞、
19世紀に造られた3つの小堡、中世の3つの稜堡と17世紀の稜堡のほか、
アモエイラ水道橋も世界遺産として認められた。
アモエイラ水道橋は、全長約7kmあり、イベリア半島では最長である。
町の頂に建つ城は、13世紀ローマの要塞跡にイスラム教徒が築いた。
レコンキスタ後の15世紀に拡張された。
現在は、わずかにしか残っていない。
城壁の上に登るとアレンテージョの田園風景が見渡せる。
写真を撮っていたふたりである。
彼女がポーズした写真をカメラの液晶で確認していた。
「きれいに撮れているかしら~」
「もちろんだよ・・・(バックの景色が・・・!!)」
そんなことはないかな~
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