満開のジャカランダとふたり
ポルトガルの首都リスボンのポンバル伯爵侯爵広場周辺は、
ホテルや銀行などが集まるビジネス街になっている。
エドゥアルド7世公園は斜面を利用した緑豊かな公園である。
イギリスのエドゥアルド7世がリスボンを訪問したのを記念して造られた。
フランス式庭園で中央には幾何学模様の植え込みがある。
ポンバル侯爵広場やエドゥアルド公園に、ジャカランダの木がある。
毎年5月から6月にかけて薄紫の花を咲かせる。
ノウゼンカズラ科、キリモドキ属、半耐寒性常緑高木 (異称=Jacaranda acutifolia)
世界三大花木の一つであるジャカランダは「熱帯の桜」とも呼ばれている。
熱帯や亜熱帯の各地では街路樹としても広く利用されている。
キリの花に似ていることから「桐擬き(キリモドキ)」と読んで愛した花だ。
ハワイでは日系人が日本の桜を偲んで「ハワイ桜」や「紫の桜」とも呼んでいる。
若木のうちは観葉植物のエバーフレッシュに比べて繊細な印象である。
対生羽状複葉の明るい緑色の葉を付け、小葉は長楕円状ひし形で長さは1cm程度。
公園の手前の横断歩道をふたりが渡っていった。
正面には、満開のジャカランダの花が咲いていた。
手ぶらで歩くふたりの散歩コースなのかもしれない。
毎日の積み重ねが家族の積み重ねになる。
これから何があっても、今日の日を思い出してほしいな。
毎年、見る花であるが、ふたりにとって記念になる花かもしれない。
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