エヴォラの水道橋のふたり
エヴォラのあるアレンテージョ地方は、テージョ川の南に広がる平野地帯であり、
河口に位置するポルトガルの首都リスボンより東に約130kmの所に位置している。
旧市街の史跡の保存状態も良く、UNESCOの世界文化遺産に登録された。
歴史は、ドウロ川以南のポルトガル及びスペインのエストレマドゥーラ州に居住していた
イベリア半島の先住民族であるルシタニア人(en:Lusitanians)が建設したことに始まる。
彼らによって、アレンテージョ地方の首都として機能をエヴォラは持つこととなった。
アグア・デ・ラプラタ送水路(Agua de Prata Aqueduct)は、1531年から1537年にかけて、
ジョアン3世の手によって建設された送水路である。
ベレンの塔を設計したフランシスコ・デ・アルーダが9kmに及ぶ送水路を設計した。
この送水路は、ジラルド広場が終点である。
ジラルド広場のコマの形をした噴水に初めて水が流れたという。
水道橋の下は家になっている。
水道橋の高さによって家の大きさも違ってくる。
城壁の門とか入り口とかも路地にそのまま残されていたりする。
壊さないでそのまま利用するところがいいと思う。
その水道橋の横を手をつないだふたりが歩いてきた。
裾に赤い花柄のあるワンピースが春らしい。
春を通り越して夏になろうとしている時期である。
サングラスはかかせないものだろう。
暑い夏が過ぎると寒い冬がやってくる。
人生は夏の華やかな時期だけではない。
寒い冬の時期もふたりで乗り越えてほしいな。
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