ダブルのふたり
カスカイスは、ポルトガルの首都リスボン近郊の都市である。
市内には、国際的なリゾート地であるエストリルを含まれる。
また、ユーラシア大陸最西端のロカ岬へのバスがここから発着している。
カスカイスが町として形成しだしたのは、12世紀のころである。
町が形成されだした初期のころは、行政面では、隣の町であるシントラに 多く依存していた。
13世紀になると、漁業や農業が盛んになり、リスボンへ食糧を供給するように なっていった。
14世紀になると人口も増え、行政面では、1364年に、シントラからの独立を達成し、
カスカイス及び周辺の村々は、ジョアン・ダス・レグラス卿が統括する地域になった。
カスカイスが国際的なリゾート地へ脱皮するきっかけとなったのが
ルイス1世による城塞を王族の夏の離宮とする転換であった。
1870年から1908年の間、王族は[夏]の間、カスカイスで滞在することが多かった。
また、カスカイスでは、ポルトガルで初めて、電灯が灯ったことでも有名である。
リスボンやシントラへの道路が整備されると同時に、カジノ、闘牛場、
スポーツクラブが作られ、人口は増え始め、1889年には、鉄道も開通した。
リスボンから鉄道ですぐのカスカイスは便利な町である。
海岸には、夏だけでなく1年中、人でにぎわっている。
海岸に降りる階段の手すりに二組のカップルが座っていた。
なにを話しているのだろうか。
見つめているだけで、気持ちが通じるのだろうか。
いやいや、思ったことは言うほうがいい。
どんなに喧嘩になっても、明日になれば仲直りしてるかも。
なんたって君が1番、好きなんだからね。
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