日光浴のふたり
リスボンの西、テージョ川が大西洋に流れ込むあたりの右岸一帯は、
コスタ・ド・ソル(太陽海岸)と呼ばれており、ヨーロッパ有数のリゾート地である。
エストリルには、ポルトガルで一番大きなカジノ、ディスコなどが整っている。
9月には、サーキットで開催されるF1グランプリで熱気に包まれる。
リスボンのカイス・ド・ソドレ駅からカスカイス線に乗り、約30分で到着する。
駅の前に広がるタマリス海岸の夏のにぎわいは、さすがである。
カスカイスからエストリルまで、海岸沿いの道を歩いて行ける。
海で泳ぐ人は少なく、ほとんどが日光浴の人である。
ヨーロッパの人たちは、太陽の陽射しが大好きである。
普段、太陽の陽射しを浴びることが少ないからかもしれない。
ふたりの背中も足もオイルをぬってキラキラしていた。
日焼けした健康そうな体は、すてきだ。
『あまり焼くと、真っ赤になってヒリヒリ痛いよ。』
『大丈夫よ。あなたに介抱してもらうから・・・』
これからの二人の未来も、すてきなこと、たくさんありますように。
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