ジーンズのふたり
リスボンからアレンテージョ地方のエヴォラまでバスで約1時間半。
エヴォラから、南部アレンテージョ地方のベージャまで約2時間。
ベージャから東方面に約30分ほどでセルパに到着する。
ベージャは南部アレンテージョ地方の中心都市である。
人口2万人のベージャは農園が続く平原にそびえていて30km先から見える。
ベージャ、セルパ、モウラは、(Beja、Serpa、Moura)
3つの城砦都市が三角形をつくって並んでいる。
すべてが栄光に満ちた歴史とデニス王の時代の中世要塞を持っている。
ベージャの30km東にあるセルパの町は雰囲気がある。
狭間付きの城壁が、石畳の路地や教会、邸宅を囲い込んでいる。
樹齢千年といわれるふしくれだったオリーブの木がある。
町の北側には狭い路地が迷路のように縦横に走っている。
城壁に囲まれた旧市街地の郊外には、大型スーパーができている。
どの町でも、郊外にスーパーがあることは普通である。
やはりなんでも売っているスーパーは生活にはかかせないのだと思う。
そのスーパーの横の歩道にあった看板の前にいたふたり。
看板の少ない土地での大きな看板であった。
ここで何かを待っているのだろうか。
ラフなジーンズでの日常の積み重ねが大切な思い出になるのかなあ。
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