ジェロニモス修道院回廊のふたり
リスボンのベレン地区にある世界遺産のジェロニモス修道院。
バスコ・ダ・ガマのインドへの旅の後、マヌエル1世の発起で建立された。
ポルトガル絶頂期の産物の壮麗さと豊かな装飾である。
この修道院のハイライトは、回廊である。
中央の円形の噴水に向かって四方から重厚なアーチ型の門がついている。
回廊としては、上段も下段も天井が高い。
イスラム風のアラベスク建築の影響のようなものを感じさせる。
柱などを隙間なく装飾している具象彫刻。
柱も1本ずつデザインを変える念の入れようである。
マヌエル1世の時代に完成した様式がこの回廊にすべて凝縮されている。
マヌエル様式の傑作の回廊にふたりがいた。
ハイウエストのスカートがかわいい女性である。
男性の目にゴミがはいったのであろうか。
「目が痛いんだよ。見てくれ。」
「ゴミが入ったのかもしれないわ。」
「痛いよ~」
「もう~ 子供みたいなんだから~」
という声が聞こえるような聞こえないような・・・
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