アントニオ駅のラクガキ列車のふたり
リスボンのオリエンテ駅から特急列車のAPまたはICで、
3時間から3時間半でファーロに到着する。
ファーロで普通電車に乗り換えて1時間程でアントニオに着く。
ポルトガル鉄道アルガルヴェ線の最東端である。
アントニオがローカル列車の終着駅である。
ファーロからバスで1時間40分ほどでアントニオに着く。
スペインのアヤモンテまでフェリーで10分で着く。
アルガルヴェ地方の最南東端に位置する。
グアディアーナ川を挟んだ対岸は、スペインのアヤモンテである。
グアディアーナ川はここで、大西洋への河口をなしている。
アントニオ市は、3つの区に分かれている。
この都市は以前より、スペインとの交易で栄えてきた。
1991年にグアディアーナ川上流にスペインへ渡る橋が出来たために、
この都市を中継する必要が無くなった。
その結果、アントニオ市における交易高は激減した。
アントニオ駅前からまっすぐに南に歩いていくとメイン通りと交差する道に出る。
店やオープンカフェが出ているのですくにわかる。
アントニオの町はきちんと碁盤目に区切られている。
マルケス・ボンパル広場では、大勢の人たちがくつろいでいる。
中心の向かってストライブの放射線状の模様の石畳が印象的である。
ローカル列車には、ラクガキがつきものである。
窓にまでかかるラクガキは外の景色が見えない。
ホームや線路に自由に入れる環境だからかもしれない。
アントニオ駅のホームで別れを惜しむふたりがいた。
「また、お別れね。」
「次は、来週には戻ってくるのかい。」
「そうね。来週は試験があるから、その次の週かな。」
「え~~~ 試験なんかやめちゃえよ。」
「そうはいかないわ。資格を取っておかないと仕事できないもの。」
「それもそうだな。頼りにしているから。」
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