タヴィラのジラオン川ローマ橋のふたり
リスボンのオリエンテ駅から特急列車で3時間でファーロに到着する。
ファーロからローカル列車で40分でタヴィラに到着する。
ファーロからバスで1時間ほどでタヴィラに到着する。
タヴィラは、大西洋に注ぐジラオン川の河口にある町である。
スペインとの国境まで17kmである。
タヴィラの町の起源は、紀元前1000年から800年ごろの銅器時代にまで遡る。
紀元前8世紀には、フェニキア人の居住が確認されている。
タヴィラは、フェニキア人のイベリア半島西部における港町の1つとして機能していた。
フェニキア人は、城壁を備えた町を建設し、少なくとも、2つの神殿と2つの埠頭が
タヴィラは備わっていたとされる。
紀元前6世紀になると、何らかの紛争によってタヴィラの町は破壊されてしまった。
タヴィラの名前の由来は、フェニキア人の神であるバアルからきている。
タヴィラは、8世紀から13世紀にかけて、ムーア人の支配を受けた。
ムーア人の時代は、タヴィラは、船員や漁師にとって重要な重要な港が再興され、
アルガルヴェ地方における中心として急速な経済発展を遂げた。
1242年、ポルトガル王国の手にタヴィラが陥落した。
その後、タヴィラには、多くのキリスト教徒が移住することとなった。
ジラオン川にかかっている橋はローマ時代に築かれたものである。
橋は半円になっているので、川に映るとメガネのように見える。
ジラオン川の川辺を歩くふたりがいた。
5月中旬でも暑い日が続いていた。
「暑いわね。1枚しか着てないのに汗が出るわ。」
「そうだな。Tシャツだけでも暑いよ。」
「メガネ橋が見えると思ったのに、引き潮で残念だわ。」
「そのうち、満ちてくるから、もう少し待つかな。」
「あなたのサングラスを代わりにしてもいいけどね。」
「いや、ダメだな。」
「なんでよ~~~」
「これには、君しか映らないからさ。」
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