リスボンのメトロのオライアス駅とふたり
ポルトガルの首都リスボンは、ヨーロッパ最西端の首都である。
日本からの直行便はなく、乗り換えが必要となる。
ヨーロッパの都市まで、12時間、乗り換えて3時間でポルトガルに到着する。
乗り換え待ち時間もあるので、1日がかりでの移動である。
ポルトガルの首都リスボンは、大西洋に注ぐテージョ川の河口から
約12km上流の右岸に位置するヨーロッパ大陸最西端の首都である。
「7つの丘の街」と呼ばれる起伏が激しい土地である。
リスボンの市内交通の中で地下鉄 Metropolitano (略してメトロ)が便利だ。
路線は、アズール(青)、アマレーラ(黄色)、ヴェルデ(緑)、ヴェルメーリャ(赤)の4つ。
それほど複雑でないので旅行者にも利用しやすい。
交通機関は、乗車時に現金で支払うと割高になる。
ヴィヴァ・ヴィアジェン Viva Viagen を乗り放題券またはプリペイドカードとして使用したほうがお得である。
発券には、0.5ユーロかかるが、1回の乗車は1.3ユーロと安い。
乗り放題券は、24時間ごとに6.15ユーロになる。(2018年現在)
乗り放題券は、地下鉄、バス、市電、ケーブルカーに使えるのでお得である。
地下鉄のホームは駅ごとに壁のアズレージョ(装飾タイル)のデザインが変えてある。
そのデザインだけを見ても面白いと思う。
地下鉄オライアス駅は、世界で最も美しい地下鉄駅のひとつといわれる。
建築家トマス・タベイラによる設計と芸術家グループによるインスターレーションのコラボが壮観である。
壁面を覆う幾何学的なタイルや金属仕様の支柱、華やかなステンドグラスなど遊び空間が広がる。
そのオライアス駅のホームにふたりがいた。
「この駅は天井が高くて広くて気持ちがいいわね。」
「そうだな。デザインもいいしな。」
「美しい駅のひとつに選ばれたんですって。」
「それは、すごいな。」
「美しい駅のホームに立っているなんて幸せだわ。」
「ぼくは、君といるだけで幸せさ。」
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