アマランテの立ち話するふたり
ポルトからRodonorte社のバスで約50分ほどでアマランテに到着する。
ヴィア・レアル行きの途中下車駅がアマランテである。
バス乗り場がリスボン行き高速バスと違うので、注意が必要である。
メイン道路の1本奥にあり、狭い道を大きなバスがギリギリに曲がっていく。
アマランテはポルトガル北部に位置し、タメガ川に沿った山々に囲まれた自然豊かな町である。
町の中には修道院や教会などの中世の面影残る建物が軒を連ね、
町を流れる河やアマランテ旧市街地を囲む豊かな自然の風景はまるで絵画のような美しさである。
サン・ゴンサーロ教会は、1540年に建造が始まり、ゴシック、ルネッサンス、バロックさらには、スペイン風古典様式が見られる。
聖ゴンサーロは中央祭壇の左側の小さな部屋に祀られている。
アマランテには守護聖人・聖ゴンサーロが祭られており、縁結びの神様として有名である。
毎年6月にサン・ゴンサーロ祭が催され、良縁に巡り会えるようにと各地から独身女性や観光客が訪れている。
屋台では郷土菓子のボール・デ・マルデーロは縁結びのお守りとして人気を集めており、祭りの時しか売られないため買い求める女性が多い。
夜は町中の建物がライトアップされ幻想的な景色が広がり、昼間とはまた違った表情を見せてくれる。
町のはずれの広場に残るマガリャンエス邸にふたりがいた。
以前来た時は、廃墟だったマガリャンエス邸は、半分修復されていた。
「あら、久しぶりね。元気だった?」
「ほんとだね。あいかわらずさ。」
「お孫さんも大きくなったでしょう。」
「もう、りっぱな大人になったよ。」
「うちもそうよ。ヨボヨボおばあちゃんになるわけだわ。」
「そんなことはないよ。君は、昔も今もきれいだよ。」
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