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愛しのポルトガル写真集ギャラリー(工業都市でもあるカステロ・ブランコ3)
Portugal Photo Gallery --- Castelo Branco 3

カステロ・ブランコ3 Castelo Branco 3 5月21日午後(晴天)

カステロブランコは、12年前の冬に訪れたことがある町である。
岩の村モンサントに行くために起点となる町である。
リスボンからバスで3時間半でカステロブランコに到着する。
モンサントから戻り、歴史的な村カステロ・ノーヴォに行ってみた。
帰ってきてからカステロブランコの町を散策してみた。
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カステロブランコ61
列車・カステロブランコ in portugal
列車
カステロブランコ62
駅のカフェ・カステロブランコ in portugal
駅のカフェ
カステロブランコ63
駅のホーム・カステロブランコ in portugal
駅のホーム
カステロブランコ64
市庁舎・カステロブランコ in portugal
市庁舎
カステロブランコ65
カマラ美術館・カステロブランコ in portugal
カマラ美術館
カステロブランコ66
線路模様の石畳・カステロブランコ in portugal
線路模様の石畳
カステロブランコ67
階段の石畳・カステロブランコ in portugal
階段の石畳
カステロブランコ68
丸いデザイン・カステロブランコ in portugal
丸いデザイン
カステロブランコ69
石畳の坂道・カステロブランコ in portugal
石畳の坂道
カステロブランコ70
学生かな・カステロブランコ in portugal
学生かな
カステロブランコ71
曲がり角・カステロブランコ in portugal
曲がり角
カステロブランコ72
廃墟・カステロブランコ in portugal
廃墟
カステロブランコ73
中華雑貨店・カステロブランコ in portugal
中華雑貨店
カステロブランコ74
マルコス教会・カステロブランコ in portugal
マルコス教会
カステロブランコ75
白い花・カステロブランコ in portugal
白い花
カステロブランコ76
自転車練習中・カステロブランコ in portugal
自転車練習中
カステロブランコ77
カテドラル・カステロブランコ in portugal
カテドラル
カステロブランコ78
アイス売り・カステロブランコ in portugal
アイス売り
カステロブランコ79
洗濯物・カステロブランコ in portugal
洗濯物
カステロブランコ80
ひとやすみ・カステロブランコ in portugal
ひとやすみ
カステロブランコ81
コンクリの建物・カステロブランコ in portugal
コンクリの建物
カステロブランコ82
空中のゴール・カステロブランコ in portugal
空中のゴール
カステロブランコ83
スケート場・カステロブランコ in portugal
スケート場
カステロブランコ84
リベルターデ広場からの城壁・カステロブランコ in portugal
リベルターデ広場からの城壁
カステロブランコ85
赤いパラソル・カステロブランコ in portugal
赤いパラソル
カステロブランコ86
家族・カステロブランコ in portugal
家族
カステロブランコ87
ハミニク・カステロブランコ in portugal
ハミニク
カステロブランコ88
ベビーカーで・カステロブランコ in portugal
ベビーカーで
カステロブランコ89
時計塔・カステロブランコ in portugal
時計塔
カステロブランコ90
まだかな・カステロブランコ in portugal
まだかな
カステロブランコ91
男どおし・カステロブランコ in portugal
男どおし
カステロブランコ92
アイス選び・カステロブランコ in portugal
アイス選び
カステロブランコ93
スマートな彼女・カステロブランコ in portugal
スマートな彼女
カステロブランコ94
ガールスカウト・カステロブランコ in portugal
ガールスカウト
カステロブランコ95
集合・カステロブランコ in portugal
集合
カステロブランコ96
並ぶハト・カステロブランコ in portugal
並ぶハト
カステロブランコ97
ファテマ教会・カステロブランコ in portugal
ファテマ教会
カステロブランコ98
お出迎え・カステロブランコ in portugal
お出迎え
カステロブランコ99
待ち時間・カステロブランコ in portugal
待ち時間
カステロブランコ100
ジャカランダの種・カステロブランコ in portugal
ジャカランダの種

カステロブランコの宮殿庭園 特集版・『カステロブランコの宮殿庭園』 こちらからどうぞ

博物館&カテドラル 特集版・『カステロブランコの博物館&カテドラル』 こちらからどうぞ

カステロブランコのコウノトリ 特集版・『カステロブランコのコウノトリ』 こちらからどうぞ

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カステロブランコ県
カステロブランコ県地図

リスボンのサンタ・アポローニア駅から列車で2時間40分、
セッテ・リオスバスターミナルからバスで3時間程で着く。
コインブラ、エヴォラ、ポルトからもバスが出ている。

カステロ・ブランコ市は人口約3万人の教区1つから成っている。
基礎自治体としては25の教区があり、約55000人の人口を持つ。
ポルトガルでも面積の広い基礎自治体の一つである。
カステロブランコはベイラ・バイシャ地方の首都である。
スペイン国境から20kmほどの所に位置する町である。
何世紀にもわたって他国の侵入・占領を受けてきた。
特に1807年のナポレオン軍による攻撃では町は激しく破壊されて
しまったため、歴史的なモニュメントはあまり残っていない。
モンサントを訪れる起点となる町である。

歴代国王の像が置かれている宮殿庭園は旧司教館付属の庭園である。
ポルトガルで最も美しい庭園のひとつといわれている。
18世紀のバロック様式でアズレージョの階段がある。
幾何学模様の植木の間に彫像が置かれている。

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「ポー君の旅日記」 ☆ 工業都市でもあるカステロ・ブランコ3 ☆ 〔 文・杉澤理史 〕

≪2016紀行文・8≫
    === 第4章●カステロブランコ起点の旅 === この町はかつて、ナポレオン軍に破壊された町だった

          《小奇麗なベイラ・バイシャ地方の中心地、カステロ・ブランコ》

 旧市街地のメインストリートの広い歩道は、右側も左側もそれぞれ二重(ふたえ)の大樹に囲まれ、その石畳の歩道は遥か彼方まで延びている。 薄曇りの昼下がりと言っても、太陽の位置は真上に近い。 二重の樹木の歩道は、散策する人びとのいこいの場のようだ。 長閑な地方都市〈カステロ・ブランコ〉は、旅人にも優しく静かな町の中に溶け込ませてくれる。 商店街の小さなショーウインドーの飾り付けもシンプルさが目を引く。 特に、写真の使い方がいい。何を売っているのか思わず覗き込みたくなる。 華やかさはないが、人の心をそっと引き込む優しさは充分にあった。「 歴史的な村」のひとつ〈カステロ・ノーヴォ〉を撮影取材しその帰路、宿に着く前に〈カステロ・ブランコ〉の旧市街地でタクシーを下りた。

「けいの豆日記ノート」
 行きはカステロ・ブランコ駅前からタクシーに乗った。 タクシーは、線路の横の道を通らず、町の中を南から北へ縦断して町を出てカステロ・ノーヴァまで向かった。 町の北にあるグラサ修道院を通って抜けたことを覚えていたので、帰り道は駅まで行かず、グラサ修道院で降ろしてもらうことにした。 ここから、歩いたほうが町の中を見ながら戻れるのでいいと思ったからである。

 この日、5月21日(土)は毎度のことながら相棒の旅のテンポは、表面は穏(おだ)やかで内面は研ぎ澄まされた計画性で満ち溢(あふ)れている。 カメラマン根性、健在であった。この日の朝は、ポルトガルの「歴史的な村」の一つ、巨岩巨石の〈モンサント〉で6時過ぎに東の空に浮かび上がる太陽を撮影。 そのモンサントの早朝を散策撮影。8時45分からの[女人の館]の名物、モーニングを堪能。 10時に迎えに来てくれたジョン・ウエインのタクシーで〈カステロ・ブランコ〉の宿に着き、 12時にバスターミナルからタクシーで、「歴史的な村」のひとつ〈カステロ・ノーヴォ〉を取材撮影して来たのだった。 バスの便が悪いため、タクシーを使わなければならない。 しかし、日本より安いタクシー代に感謝した。

「けいの豆日記ノート」
 カステロ・ノーヴォからのタクシー代は帰り道分が無料であった。 よく考えれば、最初に請求された料金は、往復の料金だったのだと思う。 大きな町と違い、田舎の村に行った場合、元の町に戻ってくるときに客が乗る可能性はかなり低いと思う。 なので、往復料金を請求されるのであると思う。 でも、そんな仕組みを知らない観光客をだまして2重に請求することも可能であったはずなのに正直であった。 この辺がポルトガルを好きなことの理由のひとつでもある。

 旧市街地の坂道だらけの石畳は、最高のアートだった。 坂上から見下ろす景観は道巾一杯の円形石畳模様の美しさ繊細さに心打たれる。 隣の坂道は坂道一杯に白い石魂が埋め尽くされ、それを正方形に薄墨のような色合いの石魂が坂下まで連なっている。 そこに白い石魂模様が線路見たいに駆け下って行く。 その隣の坂道は、道巾一杯の図柄はさっき見た線路模様が強調されている。 幅広の線路の内側は薄墨の石魂が占め、その所々に白い石魂が枕木のように描かれ遥か坂下まで延びている。 この世界を見たら相棒のどん欲なカメラマン根性がメラメラと燃える。坂道だけで40分は使った。 ま、いいか。おいらは坂道の両サイドの佇(たたず)まいを楽しむ。 坂道に立つ家々の出入り口はすべて斜め。坂下側は盛石(もりいし)され、扉は平行。 その連なり絵巻が長い生活のあかしであった。

「けいの豆日記ノート」
 石畳はどの町にもあり、ポルトガルの町の特徴ともなっているが、広い道路などで石畳の絵を見ることができると得した気分になる。 3〜4mほどで、ひとつの絵になっている場所はよく見るが、こんなに長い絵は珍しいと思う。 市庁舎のある坂下の道路から見ると、遠近法を極端にしたように線路が広がっていた。 こういう石畳アートのデザイン専門家が考えたのだと思うが、見ていて楽しいしおもしろいと思う。

          《糞事件》

 カテドラル前の石畳み歩道は広く、樹木もありベンチも点々と置かれまるで小さな公園のようだった。 そこにカフェがあり、歩道に黄色と赤色のテーブルとイスが10mほど並び、それぞれの色の日除け傘が黄色と赤色の花園だった。 中央の一角の赤テーブルには4人の先客がおり、相棒は端っこの黄色いテーブルに座った。 サグレス生ビールとコーラを注文。共に1ユーロだ。生ビールは冷えていた。おいらの喉が鳴った。 相棒は缶コーラを一口飲んで、冷えてないと立ち上がり店に入って行く。即行動が、旅のポイント。 嬉々として氷が入ったコーラグラスを握って戻って来た。

 コーラをグイと飲み、冷えてないコーラは・・・・と、言いかけ『ぎゃ〜!』と叫んだ。 少し青空が出て来た天空から相棒の青い上着に、ぺチッ!白い糞が落ちて来た。 めったに起こる現象ではない。それが、起きたのだ。叫んだ相棒の次の行動が早かった。 目の前にある装置に飛んで行き、上着の糞洗いを施す。水は次から次に発射された。水鉄砲式噴水の水は洗浄に最適であった。 発射された水の帯は3mほど飛び穴に吸い込まれる。 風が吹くと水帯は左右にずれ、石畳を濡らす。きれいに糞跡も残らず洗い落とし、手拭いで両面から押し拭きした。 そして、氷が溶けかかったコーラを飲み込んだ。おいらは、ちょっとしたショータイムを見終えた気分であった。

「けいの豆日記ノート」
 路地を歩いていると、反対側をおそろいのブルーの帽子をかぶったガールスカウトの子供たちが見えた。 こういう集団を見るとつい後を追いかけていきたくなる。 子供たちは、走ってリベルターデ広場に行き、集合写真を写して、バラバラにわかれた。 1日の活動を終えて、帰る所だったのだろう。 町の中心にあるリベルターデ広場の南側には、広い建物が建っていた。 公会堂か、劇場のようなホールや、2階建てのスケート場があった。 4階がバスケットゴールだけの変な建物もあった。 どうやって使うのか、考えているとおもしろい。

          《大事件と宮殿庭園》

 スペイン国境から20km程にある〈カステロ・ブランコ〉。 何世紀にもわたって他国の侵入や占領を受け耐え忍んできた、1807年のナポレオン軍による攻撃でこの町は破壊されてしまったのだった。 壊滅的な町を一歩一歩今日の町に築きあげたのは市民の力だったと言われている。

 現在の人口は、56109人(2011年)。遠く険しい道のりだった。
●1860年、市に初めて街路灯が点(とも)る。
●1959年、県都となる。そして現在〈カステロ・ブランコ〉はベイラ・バイシャ地方の中心都市となっている。
旧市街地の南側の新興住宅地には高層住宅が建ち並び、現在も工事が続行していた。 町の北西にある丘の上のカステロ(城)から見ると、〈カステロ・ブランコ〉の発展していく現在の息吹が展望できる。

 ナポレオン軍で壊滅された町には歴史的な建造物はほとんど残っていない。 しかし、町の北方の【カテドラル・大聖堂】や【グラサ修道院】、それに【宮殿庭園】が残っている。 【宮殿庭園】はこれからの季節が見頃だ。18世紀のバロック様式庭園である。 ポルトガルのバロック様式庭園の中でも、知る人ぞ知る美しい庭園に数えられていた。

 【宮殿庭園】の入園料を狭い出入り口の受付で払い、庭園に入る。 前に来た時は土砂降りで、ろくすっぽ見ていない。 手前に刈り込まれた植木群があり、奥に左右から昇る石階段がありそこには三角形のアズレージョ模様が見える。 まず高い所に登って庭園の全体図を見ることにする。 狭い生垣の通路を進みアズレージョ階段を登る。 三角形のアズレージョは風景画で、それを囲む模様画の曲線が美しい青色で焼かれていた。 風雨にさらされているにもかかわらず、色彩も飾り模様の堀模様も美しく保たれていた。

 石段を登り俯瞰で庭園を見た。 幾何学模様に刈り込まれた植木模様は、緑緑した「ツゲ」の生け垣であった。 ポルトガルブルーの青空を背景に真上から照りつける太陽を燦々(さんさん)と浴びていた。 中央に花模様の噴水池がある。その噴水が幾何学模様の緑に囲まれている。右端に長い石段があり、その両側に石像が建ち並んでいる。 それはポルトガル歴代国王の像であった。 立像は幾何学模様に刈り込まれた生垣の中にも30体ぐらいが点在している。

 植え込み植物を管理しているおじさんが教えてくれた。 この階段の立像をよく見て御覧。3体ばかりが他の立像とは違って見えないかい。 確かに3体ばかり背が小さく見えた。おじさんは、微笑んだ。 実はポルトガルには苦い経験があった。 1580年〜1640年までポルトガルは隣国スペインに併合された60年間の苦渋があった。 支配していた当時のスペイン国王3人を、皮肉を込めて小さ目に造り展示しているというのだ。

 爺(じじい)って、茶目っ気があるから真(ま)に受けられないことだと知ってはいるが、何故かおいらのこころを擽(くすぐ)ったのだった。 相棒は『時間がかかるから、ベンチで休んでな〜。 立像を全部撮るから、さ』木陰の石のベンチで、文庫本を出して読んだ。 文庫本は取材旅の必需品である。客は我らだけだと思っていたら、ドイツ語の声が聞えて来た。 ドイツ人ご一行様であった。

 忙しい一日であったが、長閑な一日でもあった。 ポルトガルブルーの青空には白い一塊の雲もなかった。 明日は、ポルトガルの「歴史的な村」に囲まれた〈グアルダ〉の町に行く予定だ。

「けいの豆日記ノート」
 以前に宮殿庭園を訪れた2004年は、まだフィルムカメラの時代であった。 フィルムの場合、枚数に制限もあり、全体の像しか写すことができなかった。 今は、デジタルになったので制限なく写すことができる。 全部の像を撮ろうと思った。 70体以上の像があった。 ここだけでも、厚い画集ができそうである。

          《翌朝・・・・》

 6時30分、起床。まず、宿の窓から空を見る。 青空を確認。何時も履(は)く登山靴をやめ、軽い運動靴にする。 カステロ・ブランコバスターミナルから、9時00分発の長距離バスで山間の〈グアルダ〉までの移動が待っている。 5月22日(日)の朝だった。 日曜日はお手伝いの女性が休みのため、オーナー自らがモーニングの準備をする。 8時30分にターミナルまでのタクシーを呼んでもらう。 玄関の扉の前に、大きな旅行バック2個と手荷物などをおいらは並べ数を数える。 荷物番と荷物の数の確認は、おいらの大切な役目だった。手順の流れは崩さない。 早々旨くないモーニングを食べ、トイレを済ませる。

 チャイムが鳴った。タクシーが迎えに来てくれた。その矢先に、パソの日本語翻訳を相棒に突きつけ、60ユーロ足りないから支払えとオーナーが言いだす。 その60ユーロは、2個の旅行バック2泊の預かり料だと言う。 思わずおいらは、バカたれオーナーを睨みつけ、昨日は〈モンサント〉から戻って来た我らに「今夜は満員だ、泊まれない」とのたまい、われらを無視した。 18日に泊った時、19日・20日は〈モンサント〉に泊り、21日に戻って来るから2日間旅行バックをただで預かって欲しい、と言ったら、 あんたは「18日と21日分の宿泊費を払ってくれと言った。 我らは、払った。 旅行バックは倉庫に預かって欲しいと絵を描いて説明した。 あんたは何度も頷いて、笑顔で2泊分の宿泊費を受け取って、納得した。 なのに、旅行バック2泊分を支払えって言うのか!あほんだら〜!とおいらは放ち、タクシー運転手に手伝ってもらいタクシーに荷を積み込んだ。

 相棒も、狡(こす)からい守銭奴(しゅせんど)に、怒る。 『人間と旅行バックの宿泊費が、一緒だって!私が、宿泊費二日分70ユーロを支払った【KEIKO】か、ぶ厚い書類束をめくって確認取った時、2個のバックはこの部屋の隅っこに置いてあった!19・20日は別人に宿泊させておいて、二重取りよね!あんたは、守銭奴野郎だよ!』と小気味よい反撃だった。

「けいの豆日記ノート」
 モーニングを食べ終わって、出発しようとしていたときに、オーナーがパソコンのネット翻訳で、「あなたは60ユーロはらう必要がある」というような文章を見せた。 すでに2泊分は支払ってある。 なにか、勘違いをしているのかと思い、メモに書いて説明したが伝わらない。 パソコンは、日本語の表示はできるが、打つことができない。 タクシーが来てしまい、時間もなくなっていた。 オーナーはあきらめ顔で、「もういいから行きな。」といったジェスチャーをした。 「やっと、わかってくれたのかな。」と思っていたら、そうではなかったこと、日本に帰ってから判明したのであった。

 『行くよ、バスに間に合わない』と飛び出す。相棒の後からオーナーも出て来た。 『もう、いいてさッ』と相棒もサバサバしていた。 嫌なことは、その時、目一杯燃焼してしまう術を我らは会得していた。 でも、すんなり引き下がる守銭奴野郎とは思えなかった。

                              *「地球の歩き方」参照*

終わりまで、ポルトガル旅日記を読んでくださり、ありがとうございます。
・・・・・・・今回分は2017年3月に掲載いたしました。

          《ホテル料金の後日談》

 カステロ・ブランコのホテルでのオーナーがすんなりとあきらめた理由が日本に着いてから判明した。 クレジットカードの請求額が35ユーロ分多く引き落とされているのである。 18日に到着したときに料金前払いで70ユーロ(18日と21日の2泊分)の引き落としは伝票にサインもした正当な請求額である。 19日、20日にモンサントに泊まり、21日に戻り、22日の朝、出発の時にオーナーがゴタゴタ言い出した。 その時には、説明がわかってもらえたのかと思っていたが、請求書を見てびっくりである。 22日に、かってに35ユーロ余分に引き落とされているのである。

 これは、不当な引き落としだと思い、ホテル予約サイト会社とクレジットカード会社の両方に問合せをして、調べてもらうことにした。 ホテル予約サイト会社は、お互いの意見が違うので仕方がないというような返答であった。 クレジットカード会社は、引き落としのカードのレシートのコピーなどが送られてきて不正ではないらしい。 ホテルでは、カードの情報がわかっているので、本人のサインがなくても、足りない分の引き落としができる。 キャンセルなどがあった場合、ホテル側が損をしないようにしてあるからである。 だから、オーナーは「こちらで勝手に引き落とすから行ってもいいよ。」と表面上わかったような顔をしたのであろうと思う。 納得がいかないが、考えてもしかたないことなので、35ユーロの損だけですんでよかったと思いこむようにしている。

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モンサント3
Monsanto 3
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カステロブランコ3
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2016−14話
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ポルト15
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ナザレ3
Nazare 3
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コインブラ6
Coimbra 6
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Porto 12
2013−13話
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2013−16話
ポルト13
Porto 13
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ポルト14
Porto 14
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Evora 5
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リスボン10
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porto 10
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