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(太陽海岸とカジノのエストリル2)
Portugal Photo Gallery --- Estoril 2
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☆エストリルの説明 (写真の上をクリックすると大きな写真が見れます。)☆
リスボンの西のテージョ川の右岸一帯は、コスタ・ド・ソル(太陽海岸)と呼ばれている。
その一帯の中心地エストリルにはポルトガルで1番大きなカジノがある。
駅の前に広がるタマリス海岸は、夏のにぎわいは、さすがである。
内陸を走る高速道路の近くにはF1グランプリで有名になったサーキットもある。
「ポー君の旅日記」 ☆ 太陽海岸とカジノのエストリル2 ☆ 〔 文・杉澤理史 〕 ≪2008紀行文・3≫ 《大西洋の太陽海岸線をエストリルに向かう》 Yさんとまたの再会を約束して、カスカイスのリベイラ海岸で別れた。
『ご馳走さま、でした。いつまでも、お元気で!』 「けいの豆日記ノート」 『エストリルまでコスタ・ド・ソルを歩いていこうか、ポー!』 上手に広がる紺碧の大西洋を見ながら、コスタ・ド・ソル(太陽海岸)と呼ばれている海岸線をエストリルまで歩いた。 カスカイスからは、リベイラ海岸・ハイーニャ海岸・コンセイサオ海岸と岩場に囲まれた美しい砂浜が続く。 それぞれの砂浜には独特のパラソルが幾何学模様に並べられていた。 日本の海水浴場とは違いゆとりがある。 サングラス族は泳ぐというよりのんびりとパラソルの下で日光浴を楽しんでいる。 若者より中高年層が目立つ。勘だが、国外からの長期滞在観光客らしく見えた。 真黒に日焼けした大きな腹を突き出し、頭髪も胸毛も銀色な中年がすれ違った。
葉巻の甘い香りがした。青い柄の海パンが下腹に食い込み、見た瞬間はストリーキングかと思った。
でも、走っていないし、太りすぎだし、青い布地がチラリとあった。 裕福さを大きな背中に背負(しょ)って、左手を振りながら浜辺のレストランに向って行った。
リュックが汗で背中にへばりついていた。
白雲ひとつないポルトガルの深く色鮮やかな青い空から、燦燦(さんさん)と降り注ぐ陽射しは真夏日であった。
相棒がサグレスビール缶と水のペットボトルを出店で買ってきた。 「けいの豆日記ノート」 《カジノがあるエストリル》 コンセイサオ海岸からエストリルのタマリス海岸の間は砂浜が途切れ、岩場の海岸線が30分も続いた。
撮影しながらだったが暑かった。その時、赤い船体のヨットが帆にいっぱい風を含ませ、白い波模様を引いて走り去るのを目撃した。 列車の走り去る音がした。振り向くと陽射しを浴びて、カスカイスに向かっていた。 海水浴場の声が流れてきた。今までになかった群れた響きだった。 〔エストリル〕のタマリス海岸には、今までの海辺と違う静から動の群れの動きがあり、若者たちの明るさが弾けていた。 『ポー、一緒に乗ってきた、あの娘(こ)たちよ!』 相棒がシャターを鳴らす先に、車内でメロディーをくれた女の子たちが波打ち際で舞っていた。 まさに首都リスボンっ子たちの、青春の渚(なぎさ)であった。 カスカイスからエストリルまで1時間20分、美しい海岸線を堪能した。海辺のレストランは 海水浴客があふれている。今年最初の大入りのようで店の人は、笑顔が絶えない。 トイレを借りに入って行った相棒はなかなか戻らない。そして、手にビール缶を一つ持ってやっと戻ってきた。 『トイレのドアの鍵が壊れていてね、必死こいてさ・・・あ〜ぁ、疲れた』 きっと、内側からノブを握り、戸が開けられないよう必死に引っ張って・・・。 「お疲れ!」と言ってポーはまた冷えたサグレスビールを相棒の心配りに感謝し、喉に流し込む。 相棒は生温かい残りのペットボトルの水を飲んだ。 「けいの豆日記ノート」 一息ついて、海岸から線路の下のトンネルを抜けるとエストリル駅前の広場に出る。 カスカイスとは一変し、駅前正面は奥に細長い芝生の公園が遥かかなたまで広がり、その先に両手を広げたような大きな建物が見える。 建物には赤い文字で、〔CASINO ESTORIL〕と読める。エストリルには、ポルトガルで一番大きなカジノがあった。 そのカジノの建物に向かって歩いて行くと、駅前からすぐ左手にトリズモ(観光案内所)のマークが見えた。 そこで資料とエストリルの地図をもらう。その地に行ったら、まずトリズモを捜し、資料と地図をもらう。 (これは旅の財産だとポーは思っている)係の女性は、間違いなくポルトガル美人だ。年の差はあるが、美しい!のだ。 さらに、芝生と花園の公園をカジノに向かって行くと、大きな噴水装置がある池に出会う。 その時だ。音楽が鳴って、噴水装置からメロディーに合わせ噴水ショーが始まった! その時は急に天高く水が噴き出したのにふたりは驚いたが、ショーだと叫ぶ相棒の直感が当たり、噴水の水を避けながら楽しんだ。 5〜6分だと思うが、長く感じた。曲に合わせ水が踊り狂っていた。 「けいの豆日記ノート」 カジノの正面入り口は左手にあった。でっかい建物だったが、外観には派手やかさはなかった。 26年前にTV取材で行った、アメリカの世界一の賭博とエンターテイメントの街ラスベガスと比べる積りはないが、 質素なポルトガルにこんな大きなカジノがあるとは思わなかった。 今まで歩き続けてきたポルトガルの印象の中に、カジノのイメージがポーには結び着かないだけであった。 中も見たかったが、入る勇気がなかったし、汗びっしょりのリュック姿では無理。 それに、縛才もなければ金もない。エストリルには、ゴルフ場もいくつかあり、乗馬なども楽しめるようだ。 ふたりの旅にはリッチさはない。 カスカイスが避暑地とすればエストリルはリゾート地と言ったほうがいいかも知れない。 そんな気が、ポーにはした。しかし、海はリッチには関係なかった。リスボンっ子の海水浴場であった。 白い砂浜と碧い海と青い空は平等である。 宿に7時に着いたが、空は夕方の気配がない。真っ青な空がリスボン上空を支配している。 昨夜空港でロストされたポーの旅行バックが宿に届けられていた。 汗を吸い込んだシャツを投げ捨て、冷たいシャワーを浴び、まっ白い半袖下着に腕を通すと、 ほんのり日本の匂いがした。洗濯剤アタックの香だった。 *「地球の歩き方」参照*
終わりまで、旅日記を読んでくださり、ありがとうございます。 次回をお楽しみに・・・・・・・2009年10月掲載 |
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