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愛しのポルトガル  ポルトガルの世界遺産

 ☆☆ポルト歴史地区 1996年ユネスコ世界遺産登録☆☆

ポルト歴史地区

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ポルトの街並み

 ポルトはポルトガル北部の港湾都市。人口約263,000人。リスボンに次ぐポルトガル第二の都市。同国屈指の世界都市であり、ポルト都市圏では、人口は約160万人を数える。
 聖グレゴリウス聖堂、大聖堂、ポルサ宮、聖フランシスコ聖堂などを含む旧市街地は、1996年、「ポルト歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録された。2016年に現在の名称に変更された。

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ポルトのラベーロ(ワイン船)

 ポートワインは、まだ糖分が残っている発酵途中にアルコール度数77度のブランデーを加えて酵母の働きを止めるのが特徴である。この製法によって独特の甘みとコクが生まれる。また、アルコール度数は20度前後と通常のワインの10〜15度に対し5〜10度程も高く、保存性が非常に優れている。このためポートワインは一度封を切っても通常のワインのように急激な風味の劣化、変化が起こることはなく、またタンニンの多少によらず長期保存が可能である。ベースとなるワインはあちらこちらで作られているが、最終的に熟成する地域が指定されていて、そこで最低3年間、樽の中で熟成されたものだけが、ポートもしくはポルトと呼ぶことができる。長いものは樽の中で40〜50年と熟成を経て、だんだん香りを芳醇にして味わいをまろやかにしていく。

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ポルトのラベーロ(ワイン船)

 14世紀から15世紀にかけての大航海時代、ポルトで生産された船団は、ポルトガルの海軍の発展に大いなる貢献をした。1415年に、ジョアン1世の子供であるエンリケ航海王子は、ポルトを出発し、モロッコの地中海に面する港町セウタを攻撃した。エンリケ航海王子によるセウタ攻略がそれ以後のポルトガルの海外への雄飛への出発点であった。

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ポルトのケーブルカーから見た街並み

  中央の塔が、グレリゴス教会。右端の建物が大聖堂と修道院である。ドウロ川沿いには、カイス・ダ・リベイラと呼ばれるレストラン街が並んでいる。

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ドウロ川ツアーの発着場

 ドウロ川沿いのカイス・ダ・リベイラや対岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアから船でドウロ川にかかる橋をめぐるツアーや、ポートワインの原料となるブドウを生産しているアルト・ドウロ地方まで船で河を遡上するツアーが出ている。

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ポルトのラベーロ(ワイン船)

 ポルトガル政府は同国北部を流れるドウロ川上流(アルト・ドウロ地区)をポートワインの法定区域と定め、この地区で栽培された葡萄を原料とした酒精強化ワイン(vinho fortificado)のみにポートワインの商標を認めている。ポートワインのその品質も政府機関で厳しく管理されている。EU諸国ではこの呼称は厳格に守られているが、アメリカ、オーストラリアなどでは同種の自国産酒精強化ワインをポートワインと呼ぶこともある。日本でもかつては、ポートワインを名乗る甘味果実酒が多かったが、現在は赤玉ポートワインが赤玉スイートワインとなったように商品名を改めている。

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ポルトのドン・ルイス1世橋

 ポルトの中心部とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア地区を結んでいる。 ギュスターヴ・エッフェルの弟子の一人、テオフィロ・セイリグが設計し、1881年から1886年の間に建設された。エッフェルはポルトにある別の橋、マリア・ピア橋の建設に携わっていた。1886年10月31日、ポルトガル王ルイス1世が出席して開通式を迎えた。
 ドン・ルイス1世橋は幅8mの2階建て構造になっている。上層の長さは395mで、下層の長さは174mである。現在上層は歩行者とメトロ用に、下層は自動車と歩行者用になっている。メトロは橋を挟んでポルトで最も大きい病院の一つ、サン・ジョアン病院(Hospital de Sao Joao)とヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの役所を結んでいる。同区間のメトロは2005年9月に開業したが、それ以前は上段も道路橋となっていた。橋梁の上段を転用した事によって上段の道路交通が阻害されることとなったため、メトロの建設に先立ってドウロ川上流側に別に道路橋を建設し、上段を通っていた道路交通を迂回移転させる方策を採っている。

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ポルトのライトレール

 2002年に開業し、全部で6路線ある。メトロと名乗っているが、分類上はライトレールであり都心部では地下を走行する。A,B,C,E,F線はエスタディオ・ド・ドラゴンとセニョーラ・ダ・オーラの間の都心部は同じ路線を走る。A,B,C,E線は、セニョーラ・ダ・オーラでそれぞれの目的地に枝分かれする。また、F線はエスタディオ・ド・ドラゴンからファンゼレスへ伸びる。D線は運賃は市内を南北に貫通し、ドウロ川をドン・ルイス1世橋の上段で渡河する。

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ポルトのリベルターデ広場

 中心である広場の正面には、市庁舎が建っている。

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ポルトの路面電車

 市電は3系統(1番,18番,22番)である。イベリア半島で最初に建設された市電であるが、現在ではどちらかというと観光用的な要素が強い。30分に1本の間隔で走る。カルモ教会の前で2路線が並ぶ。

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ポルトのカルモ教会

 カルモ教会の側面は巨大なアズレージョ(装飾タイル)で覆われている。この側面のアズレージョは1912年に作成され、ポルトガル最大のものである。壁面のアズレージョが目を引く教会である。

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ポルトの夜景

 ドン・ルイス1世橋から見た、ドウロ川岸に広がるポルトの夜景である。右がレストラン街であるカイス・ダ・リベイラである。対岸の左奥が、ワインセラーが並ぶヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアである。

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ポルトのサン・ベント駅の夜景

 1900年、修道院の跡地に建てられたサン・ベント駅は、重厚感漂うクラシカルな外観が特徴である。ポルトガル人建築家ジョゼ・マルケシュ・ダ・シルバによって、フランスのボザール様式の影響を受けて設計された。駅構内を彩るおよそ2万枚のアズレージョが美しい。

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